amazon.co.jp カラー&ライト ~リアリズムのための色彩と光の描き方~
画家からデジタルアーティスト、趣味で描く人、生徒や学生、デザイナー、3DCG屋、あらゆる絵描きの愛読本
カラーアンドライト のレビューです。
本の帯には
「読んだ後、色が違って見えます」とまで記されている。
概要の解説絵とは色で表現しますが、絵描きの基本的なツールである色についてあらゆる角度から、詳しく解析しそして解説されています。
大よそは"自然科学"として観測される自然の摂理、そしてその"自然の法則"により生じた現象を我々人間がどう知覚するか
例えば、遠くの山の方が近くの山よりも色が淡く薄く見えます。空気中には当然空気が存在していて、それが重なっている。 幾重にも重なると微量な物質も視覚で知覚できる。それがその結果、と言った自然現象を解説しています。
雨の日なんかは、街灯から発せられる光等がより強く感じますね。 無数に存在する空気中の水分が光を乱反射させているためです。
光の性質、物体の性質、複合的に生じる色等を学べます。
(日本語版もあります。)
ワイの感想
まぁ結構おもろかったな
普段生活しとって「ああーこれ俺も感じてたわ!」って事なんかを言葉で説明してくれるから、理解が深まる。
例えば、影や陰なんかはなんとなーくは理解しとるけど、それらの経験と言うのは本能で応用させるくらいしかできんかった。
その何となく肌で感じた経験を言語化してわかりやすく説明してくれるから理解が深まって、応用できる幅が広がる。これはほんまありがたい。
なるほど、と思わせられる話も多く、1文1文が充実していた。
例えばこれは色の"緑"を扱う事に関しての問題を取り上げている。
緑は決して軽視できない重要な色ではあるけれど、観測者の知覚の問題もあって難しいで。とか、緑で着色する前に黄色や赤で彩って見ようや。とかそんな話。
こうやって「はえー緑ってむずいんやな」って事を認識できるのがでかい。
コレ知ってるだけでもやっぱ意識変わる。
それに例えば「虹 緑」 とか 「知覚 緑」とか検索してウィキペディアやらでまた色んな事を知れるわけやし。
これ一冊でだいぶ認識や意識が増えたってのはある。
ただちょっと難しい話になってるから、いきなしこれ読んでも多分理解できへんわ。
"「色や光」による表現力がそのまま絵に説得力やリアリティを持たせる事は経験や鍛錬から理解できた、だがその具体性を持つ手法を理解する事ができていない。"
と、言う段階まで来ている人にオススメ。 まあー普通にやって、ちゃんと色塗るとこ含めて絵を描き始めて1年か2年くらいでぶち当たる問題だと思います。
ちなみにワイは結構前に悩んでたんやけど、値段が高くて放置してた・・・完全アホや!
ほな。
投稿者 : ガイア吉成