即死QTEはプロローグで異常に多い（一分に一回ぐらいさせられる）だけで、他の部分では
そこまで多いという印象ではない。レオン編ではクリアまでに10回程度だろうか。
即死QTEが起こる場面に直前には必ずチェックポイントがあるので、そこで初見殺しにあっても直前からやり直せるのも良い。バイオ5や4の方がよっぽど多い。

また、ゾンビに掴まれたりするとそれを振りほどく為にQTEが始まるのだが、これが嫌という人はそもそもゾンビに掴まれるのが悪い。

少し話がズレるが即死QTE満載のゲームに「TOMB RAIDER（トゥームレイダー)」がある。
俺はこのゲームの狼に掴みかかられる即死QTEイベントで30回は死んだ。
バイオ6は必要な入力量がゲージで表示されるため、あとどれぐらい入力してればいいかわかるが、
トゥームレイダーはそれがないため、何故失敗したかわからない。そもそも有効な入力をしているのかがわからない。
狼に30回殺される間に「キーボードが壊れてるのか？」「このQTEのやり方が間違ってるのか？」などといろいろ考えてしまった。
バイオ6の即死QTEはアクセントレベルに収まっていると思う。

---

カメラワークについて
このゲームのカメラワークは本当に悪い。ストレスが溜まる点がいくつも存在する。
同行者がイベントで「こっちだ！」と言って走り始めると、そちらにカメラ視点が固定され周りを見ることができない。周りからゾンビが迫っているにも関わらずだ。

演出を見せたいのか、演出発生時にもそちらにカメラ視点が固定される。
その間全く視点が動かせないので、移動中にいきなり起こると不快でしかない。

また画面全体が暗い。これは意図的にやっているようで、暗がりからゾンビが襲ってくる。
ゾンビ数体に襲われると、複数のゾンビと画面の暗さとで全く何をしているかわからなくなる。
バイオ6のカメラワークは3D酔いの原因にもストレスの原因にもなる、悪い点だと言える。

---

操作性について
このゲーム、なんとポーズが無い。
他のゲームのようにポーズボタンを押しても、プレイヤーキャラクターがスマホを開いて、設定画面が開くだけで周りのゾンビからは殴られ放題である。
ちょっとトイレに行きたいだとか、少し離席したいというのであれば完全に安全を確保するか、
死を覚悟するしかない。最近のゲームとしては考えられない。
また、なんとセーブが無い。
自動セーブ方式であるが一度ゲームを終了させるとそのチャプターの最初からになる。
本当に自分がやっていた所からやるならば、チャプターセレクトから細かく場所を指定しなければいけない。面倒くさいこと、この上ない。
更に、ところどころ作りが粗い。
二人でドアを開けるような場所では、レオンは左側、ヘレナは右側でしか「開ける」コマンドが出ない。
目の前に扉があるし、この先に進むしかないのに場所が右に寄ってたりするとコマンドが出ないである。
穴が開いてて、はしごがかかってる場所があったのでなんだろう？と思って覗きに行って、その穴に足を滑らせて落ちたりする。ゆっくり歩いて近寄ってるのにも関わらず。
また、後ろから電車が通ってきて避ける場面があるのだが、避けた後その電車に横から近づくと、
前から轢かれる。触れてもいないのに、だ。

---

良い点について
悪い点を書きすぎたので、良い点も書こうと思う。
バイオ6ではゾンビのワラワラ感が上手く出てると思う。一つの拠点に籠ってゾンビを撃退するような
いわゆる「ラッシュ」時のゾンビの数がちょうど良く、雰囲気作りがとても上手い。
演出は映画のようで、ゾンビパニックが起こった街中を思う存分体感できるだろう。
相変わらずレオンはかっこいいし、女キャラ達も可愛い。

---

総評
俺はこのゲームのランクは「良ゲー」に収まると思う。
ストレスに感じる部分はあるが、派手な展開続きで本編をひと通りクリアするだけなら十分楽しめるだろう。
クリアまでの総プレイ時間は20~30時間ぐらいだろう。STEAMでセールをやっている時もあるので、
その時に購入すれば必ず値段分の楽しさを提供してくれることは保証する。